誰？・・・いや、高岡早紀です。

前作を知らない方もいると思うので軽くあらすじを説明しますと、
主人公の高岡早紀はお父さん（高橋英樹）とスキー旅行の際の事故で視力を失ってしまう。
そのせいで恋人にも去られてしまう。
そんな彼女を救ったのが、盲導犬のハッピーだった。

前作はそんな視力障害を持つ彼女がハッピーと出会ったことで、動物病院を経営する恋人と出会い、 結婚し、子供を産み、育てていくというハッピー様様のお話でした。

この説明でわかるとおり、かなり展開は早いです。
今回の『ハッピー２』でも、この展開の早さは健在です。

なにせ第２話で既に旦那が事故で死んでしまっています。
そして、いかにもここで泣いてくださいってシーンの連続になります。

うわっ、誰？高橋英樹に決まってんじゃん。

・・・・・・・ ごめんなさい。

まずお父さん役の高橋英樹さんが、力が入りまくった演技で熱く語ったり息子は息子で、ミルクがあんまり好きじゃないっていう前フリをきっちり入れた後に

ミルクを一気に飲み干して、「早く大きくなって、ママを守るよ。」
みたいなことも言ってみたりして、かなりベタな泣かせのパターンなんですが、これまたきっちり泣かされてしまいます。

はい、と言った感じで感想なんですが、このドラマはとにかく展開が早いです。
早いというより、ものすごく淡白です。もっと突っ込んでもいいようなところもサラリとどんどん話を進めてしまいます。
そこがけっこう気持ちよかったりします。

変なドンデン返しのようなものがなく、こちらが予想した通りに物語が進行しますので、かなり安心して見ていられます。

例えば"２"からの新キャラとして加勢大周（ノボルの大学時代の友人の医者）が登場するのですが

これは、ちょっと似てる気がする。

ノボルが事故死してしまい、動物病院を閉めなきゃいけないということになるのですが、思った通りこの男が
「あいつの意志をついで、俺が病院を引き継ぐ。」
みたいなこと言い出して、思わず

「だと思ったよ。」

と、こちらも思った通りのリアクションをしてしまっています。

そんな思った通りの展開のドラマですが、たまにはこういうドラマを見たりして、何も考えず泣いちゃってみるというのもオツなものですよ 。

見ていて不安になることがない（先が読めるから）ので気楽ですよ。
なんか最近心がすさんでしまっているかなぁ、なんて思ってる方にはお勧めです。

しかし、最後に大問題点を・・・

ハッピーが全然活躍してないんですよ。
前作から見てる人はかなり不満だと思います。
前作はすべてのエピソードがハッピー絡みだったのに対し、今回は

「ハッピーいなくていいじゃん。」

って話しばかりなので（いまのところ）そこだけが大不満です。

それよりも、久々描いたら全然似てない似顔絵しか描けないトモゾウの方が大問題かもしれませんね。

犬まで似てないし・・・・。

反省。

2000年春ドラマ
ハッピー２（画像は劇場版DVD）
水曜日　夜8：00～　テレビ東京