クラスで一人浮いている少女藍沢明日香（志田未来）は、どうやらいじめにあっているらしい。
そんな彼女が臨時でやってきた教師、加地耕平（伊藤淳史）に対して質問したのが上の台詞です。
　
なんと答えてよいかわからない加地先生は職員会議でそのことを話します。
教師たちは口々にあの子は変わっている・・・などと話しますが、副校長は「世界は変えられます。そのためには一生懸命勉強しましょう。」といった内容のことを答えなさいと加地先生に言います。生徒は顧客だと考えきちんとサービスするようにとのことなのですね。
　
そんな、微妙な空気が流れる中学校を舞台にしたオリジナル脚本のドラマが『わたしたちの教科書』なのです。
　
さて、主人公と思われる少女・藍沢明日香はいじめにあっています。
親とは離れ施設で生活していることも原因のようです。
そんな彼女の心のよりどころというか、唯一相談できる相手というのが、弁護士の積木珠子（菅野 美穂）なのですが、菅野ちゃんは何事が相談に来た未来ちゃんを冷たくあしらうわけです。
　
きっと菅野ちゃんは、同じ施設の先輩か何かなんだろうなぁ・・・と思ってみていると未来ちゃんが学校の窓から落ちてしまい意識不明に、そして施設の先輩かと思っていた菅野ちゃんは、「私はあの子の母親よ。」といきなりの告白。そしてラストには藍沢明日香さんが死亡したとの知らせが・・・。
　
と初回で通常ドラマの４話分ぐらい詰め込まれたようなこのまったく読めないこの展開。
恐るべしオリジナルドラマ。
　
さて、「世界は変えられますか？」と中学生に質問されたらどう答えるでしょう？
ドラマの中で菅野ちゃんは、「本当に変えられると思っているの？」と言い、他の教師たちも“変えられない”というような雰囲気でしたが、どうですか？
自分だったら普通に
　
「変えられるよ。」
　
と答えるでしょう。
　
「君が変われば、世界も変わるよ」
　
って。
　
すぐには変わらないかもしれないけど、「変わるわけないじゃん」ってことはないですから。
　
それよりも気になるったは、菅野ちゃんの弁護士姿。
本人も言ってましたが、ドラマで初めてだそうです、ずっとスーツ姿でいることが。
そのせいなのかはわかりませんが、なんかいまいちしっくりきません。コート姿とか。
　
さらに気になることといえば、つい先日まで仮面ライダーカブトを演じていた、我らが水嶋ヒロ君がオタクの数学教師で出演していることです。あれこの人なんか見たことあるような・・・と思っていたら、ライダーだったわけですな。
とはいえ仮面ライダーは二枚目でしたが、けっこう変な役が多いようです。この人。本人も“あまり普通の役を演じたことがない”と言ってます。そういった意味では仮面ライダーカブトは最高に普通じゃない役ですよね。
　
それにしてもどうだい。
藍沢明日香が死んでしまったら、もう未来ちゃんは出番ないの？
落ちる直前と思われるシーンのカメラワークは、後ろから誰かに押されたような意味深なモノだったけど実際はどうなのだろう？
　
ちょっと先が気になります。
　
ということで、今クールのドラマは
　
『帰ってきた　時効警察』
『わたしたちの教科書』
『バンビーノ』
『セクシーボイスアンドロボ』（見てないけど）
『生徒諸君』

で行こうと思います。