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水島新司は、やはり大先生なのだ

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唐突ではありますが、私は野球が好きです。
なぜ好きなのかと考えたとき、父親が野球好きだったということもありましたが、それ以上に水島新司先生の描く野球漫画が好きだったことが野球好きに拍車がかかったのではないかと思っております。

「ドカベン」「球道くん」「一球さん」「野球狂の詩」「あぶさん」などなど。

そして水島新司先生のすごさは、エンターテインメント性の高さではないでしょうか。
どのぐらいエンターテインメント性が高いというか、サービス精神が旺盛なのかといえうと、ドカベンの続編とも言える(?)「大甲子園」で、過去水島漫画に登場したキャラクター達が一同に集い、同じ土俵で戦ってしまうほどの大サービスなのです。さらには「ドカベン・プロ野球編」では、舞台をプロの世界に移し、ドカベンこと山田太郎のライバル達とプロの世界で戦うのです。
ちなみに、入団当初は山田は西武ライオンズ、岩鬼はダイエー、里中はロッテだったりしました。まあ、作者がただみんなを戦わせたいだけだという話もありますけど。有名な話ですけど、水島先生はことあるごとに、「山田太郎はすごいよ・・・。打率7割だよ。あんなの誰も抑えられないよ・・・。」と言っていたそうです。

さて、ここにひとつすごいところがあるわけですね。
いろいろ権利関係がうるさい中、水島先生だけは特例としてプロ野球の球団名および選手名を使用していいことになっているようなのです。
(昔はその辺はゆるかったのですが、最近になっていろいろ権利を主張してくるところがあって、ひともんちゃくあったようですが、詳しいことはよく知りません)

さて、「大甲子園」にしろ「ドカベン・プロ野球編」にしろ、水島新司キャラ総出演とはいっても基本的には甲子園目指し系の漫画のキャラたちが総出演という形なので、「あぶさん」「野球狂の詩」のキャラクターは出てきていなかったのです。(たぶん)

はい、ということでここまでが前フリなのです。
もともと今回に話を書こうと思ったきっかけは、先々週ぐらいから「週刊モーニング」と「週刊少年チャンピオン」誌上にて同時進行漫画が開始されたのです。

どういうことかと言いますと、今までモーニング誌上で「野球狂の詩」が連載されていて(といっても月一とかそれ以上の間隔でしたが)、チャンピオン誌上では「ドカベンスーパースターズ編(旧プロ野球編)」が連載されていました。「野球狂~」がセリーグを、「ドカベン~」がパリーグを舞台にしていたこともあり日本シリーズを舞台に、それぞれの主役チームが日本一をかけて戦うわけです。
そうです、ここで初めて「ドカベン」キャラと「野球狂の詩」キャラが戦うわけです。

そしてそれを、モーニングとチャンピオンで視点を変えて連載しようという試みがはじまったのです。一昔前にあったザッピングドラマみたいなものですが、漫画誌上では史上初の試みのようなのです。(確かに聞いたことないですね。)

すばらしい企画です。
夢のような企画です。
モーニング=講談社とチャンピオン=秋田書店に拍手です。
両誌の表紙などは、こんななのです!!

チャンピオンとモーニング


すげぇ。(つながってるし。)
そして細かいところまでよくできてる。
ホームとアウェーみたいな関係になってるし・・・。

チャンピオンとモーニング2


こんなことができるのは、水島新司大先生だけだと思います。
しかしながら、肝心の内容が今のところいまいちかなぁ・・・。「二誌で視点を変えて」って部分でこの企画ならでは!の見せ方がまだ見えてないって感じです。

もしかしたら、まったく違う人が同じ内容を視点を変えて描いたほうが面白いのかも・・・。とか、ミステリーとかのほうがさらにいろんな要素が盛り込めそう・・・とかいろいろありますが、個人的には今後に期待したいと思っております。

そういったわけで、「水島新司先生はすごいんだ!!」というお話でした。

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